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#44

官邸前、再び。

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 いまから3週間前、まだ大飯原発の再稼働が決まる前、いてもたってもいられず総理官邸前抗議に行ってきましたが、その翌々日に再稼働決定してしまいました。
 その1週間後の起動直前の官邸前抗議は最大規模となり、東京新聞は一面の半分を割いて取り上げてくれました。

 さて、多くの反対の声をよそに、その後大飯原発は7月1日に起動、関電が「問題ない」とする小さなトラブル続出しながらも臨界に達した後の、初の官邸前抗議。

 国民の方を全く見ない現在の政府のことですから、あれだけの抗議でも再稼働を取りやめるとも思えませんでしたので予想通りといったところですが、「原発止めろー」との声を上げたく、またまた行ってきました。


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 大飯原発はもう起動してしまったし、天気は雨というから人出も少ないかなと思いつつ、丸ノ内線で国会議事堂前駅に向かいます。


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 しかし、地上に出ると歩道はすでに人でいっぱい。車道1車線を仮設の歩道として使用させていましたけど、そこも人でいっぱいに。


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 もう、官邸前方面には行くことができないので、反対方向へ。すると、警備する警察官が、途中の横の道に入ってそのまま進むようにアナウンスするではありませんか。ははー、集団を分散させる気だな、と思いましたが、素直に従って、官邸前とは逆方向の霞ヶ関方面へ。


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 このころ、友人より「議事堂前駅の出口はすべて閉鎖されたらしいけど大丈夫?」との連絡。ついに警察は荒技を使ったようですね。


 それから歩道の参加者たちは少しづつ進み、角を左に左に回ってついに官邸前交差点へつながる道へ。

 ちょうど国会議事堂の南側にさしかかったときでしょうか、あまりの人の多さで仕方なくなのか、仮設の歩道としてカラーコーンとバーの仕切りにより1車線確保されていたのを警察がもう1車線分広げ、仮設の歩道を片側2車線にしようとしたとき。


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 どどっと参加者が外側に広がり、一部の人たちが車道を完全に開放したと思ったのかどんどん反対斜線側に広がっていきます。警備に当たっていた人は「下がってください」と叫びますがもう止まりません。


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 そして「再稼働反対!」の声はいっそう激しく。車の上の警察官が「ただちに歩道に上がってください!」と叫びますが、参加者たちの勢いはおさまらず。


雨はだんだん激しく、声はいっそう大きく。

 一度は反省したかのようなそぶりを見せた原子力ムラですが、息を吹き返し反撃に出たようです。この大飯原発の再稼働を皮切りに全国の原発が次々と稼働し始めるのも時間の問題ですね。それを防ぐには、もっと多くの人が「反対!」の声をあげなければなりません。

 夏に電力が不足するというのもウソ、今後も原子力が国民の生活を支えるというのもウソ。
 原発が無くても電力が足りることは分かっていますし、世界が自然エネルギーの利用に舵を切っているのに日本が原子力にしがみついていたら、それこそ世界の流れから取り残されます。

 日本は自然エネルギーを利用するための高い技術力を持っているのではないですか?海外に輸出するばかりではなく、それを国内でも利用し、技術に磨きをかけるほうが今後の経済発展に寄与するのではないですか?
 キケンな原子力はすでに、利権に預かる一部の人たちのためのものでしかないのですよ。

 原発で生み出される核のゴミ、私たちの世代で使用した電気のために、その電気を利用していない私たちの子孫がそのゴミの後始末のために膨大なカネを払わなければならない、そんな理不尽な話があるでしょうか。

 それはそうと、再稼働が決定する前に私が参加した官邸前抗議との大きな違い。
 前回参加の時は、道路をはさんで官邸の目の前で、歩道を通る人に遠慮しながらの抗議でした。集まった人も比較的年齢の高い方が多く、あとは主婦と一部の若者、といった感じでした。それも多くはちょっとデモ慣れしている感じの人たち。

 ところが今回変ったなあと思ったのは、本当に普通の人が参加していたことでした。
休日の昼間のデモならそういう傾向もありますが、官邸前はちょっとハードル高いですよね。それでも家族づれから若い大学生たち、主婦はもちろん、前回ほとんど見なかったサラリーマンらしき人もいました。もちろんご高齢の方たちも。
 だから、だまーって一緒に歩いているひとも結構いました。でも、それでもいいんですよね。
 抗議したいけど「原発反対!」の声を出せない人はけっこういると思うのです。そういう人でも、参加することで「反対!」の意思表示をしている。これは大きな変化だなあと思いました。


2012-7-8

カテゴリー:原発

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