ツブヤキ #202
アンパンマンにさようなら
2016-1-21
3年前、娘が我が家で受け取った初めてのクリスマスプレゼント、アンパンマンケータイ。
そのころ夢中だったアンパンマンにも、もう小学生になった娘はほとんど見向きもしなくなりました。
最近、家中の家財道具を整理し不要なものを仕分けている中で、娘にもたくさんのおもちゃの中からもう使わないものを仕分けてもらったら、ちょっと思い出深いこのアンパンマンケータイを「もういらない」、と言いましたので、処分することにしました。
たかが3年ですが、子どもの成長というのは早いものですね。
燃えないごみの回収に出す時に一緒に出すために、アンパンマンケータイの電池を抜こうとしていたら、不意に娘がやってきていじりはじめました。
「アレ?いらないんでしょ?」と聞いたら「いらない。」ときっぱり。
娘なりの「最後のおつきあい」だったのかもしれません。
娘も登校し、いよいよ電池を抜こうとアンパンマンケータイを裏返した時。
突然・・・
「ぼく、アンパンマンだよ!」
と声がしました。
不意にどこかのボタンを押してしまったのかもしれません。
それはアンパンマンからの「もうお別れなの?寂しいなあ。」というメッセージなのか、それとも「ぼくを忘れないでね!」というメッセージなのか・・・
娘はどんどん大きくなり好みも変わっていくのに、娘が好きだったモノは変わらずにあの時のまま。
最後にアンパンマンケータイに「お疲れ様。」と声をかけて、お別れしたのでした。