12月12日、娘が我が家に来て10年になりました。10年前のあの日を、今でもかすかに覚えています。娘はもうすぐ2歳でした。ようやくこの日が来た!とばかりに、乳児院に迎えに行ったものの、わずかな娘の持ち物が入った、たった一つの紙袋とともに娘を車に乗せ、嬉しい反面、不安な気持ちでいっぱいになりながら、うちに連れて帰ったこと。3ヶ月前に初めて会い、月に数回会っただけの知らない大人二人の家に連れられて来た娘は、とてもおとなしく、何とか気持ちを和らげてあげようと、一生懸命抱っこをしてあげたり話しかけたりしてあげたりして、へとへとになったこと。一緒に暮らしはじめて、なかなかお昼寝をせず、夜中も夜驚症で何時間も大声で泣き叫び、夫婦で疲れ果て、こんな日がいつまで続くのだろうかと思ったこと。
でもいつの間にか、夜驚症も、「だっこ!だっこ!」も、いつの間にかやらなくなったし、子どもは気づかないうちに日々変わっていました。10年も一緒に暮らすと、私たち夫婦から生まれてきたんじゃないか、と思うほど、良くも悪くも私たちにすっかり似てしまって、毎日ケンカしたり笑ったり、学校に行くことをやめてしまったけれど「毎日楽しい」と言う娘を見ていると、とりあえずこれで良かったのかなあ、と思います。学校に行かず、勉強も一切しない娘と日々暮らし、これがいつまで続くのだろうか?将来大丈夫だろうか?と思いながら暮らすのも、いつか過去の話になるのでしょう、そう信じています。
ケーキでお祝いしました。私が買ってきたら、後から帰ってきた妻も買ってきてて、スイーツ大好きな娘は、2倍得してニンマリ。