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#312
裸でも生きる 25歳女性起業家の号泣戦記
山口 絵理子 講談社 (2007)
この人は、まるで普通の人の人生の2〜3倍生きてるみたいだ、と思いましたが。
小学校では同級生にいじめられ、中学校では不良の道に入っていた山口さん。
しかし、柔道の道に入ることで人生が変わってゆきます。
高校は県内の柔道の強豪校に入り、全日本ジュニアオリンピックで健闘するものの、次は「政治家を目指す」べく、わずか半年猛勉強しただけで大学へ。
そして念願の国際機関で働きますが、途上国に行ったこともない人たちが途上国への援助や融資を決めている現実を目の当たりにし、途上国を知るために単身途上国へ。
そこがバングラデシュでした。
ジュートを使用したバッグの制作・販売を思いつき、会社を立ち上げ、バングラデシュの工場で作ったバッグを日本に売り込みます。
・・・と、さらっと書きましたが、その過程の苦労が並大抵のものじゃない。
この人のすごいところは、何といっても「行動力」ですね。ろくに準備せず、思い立ったら動いてしまう。
彼女がバングラデシュを選んだのも、パソコンで「アジア 最貧国」と検索したら「バングラデシュ」だったから。そしてその1週間後にはバングラデシュに行っている。
準備をしないで行動するからいろいろな困難に次々にぶつかりますが、やり通そうとする強い意志があったし、関わる人たちに粘り強く接していったからこそ、その思いが実ったのですよね。頭が下がる思いです。
そんな彼女が行ってきたことから感じ、得られたものはとても大きく、勇気づけられました。
そんな彼女でも、「もうやめようか」と思った時がありました。しかしそこで思い出したのが、企業した時に書いた言葉「この地に希望の光を灯したい」。
そうか、彼女の人生は、この言葉に凝縮されているのか。
素敵だなと思いました。
2014-2-5
カテゴリー:経済・ビジネス/偉人伝・自伝
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