#76
吉見百穴
2013-1-2
正月になると、ときどきなぜか家族で行くところ。
埼玉の東松山の近く、吉見町というとことに、国指定史跡の吉見百穴があります。
小高い山の表面に、沢山の穴。
穴の高さは大人がかがんで入るくらい。穴によって広さはまちまちですが、多くは2〜3畳といったところでしょうか。
パンフレットを見ると穴の数は219とあります。
さて、この穴は何でしょうか。
実はこの穴は「墓」です。
この吉見百穴は、古墳時代の横穴墓なんですね。
古墳時代には大豪族や大王のための数々の古墳がつくられましたが、葬られる人が増えるごとに新たに古墳をつくるのは大変になったので、やがて同じ古墳に多くの人が葬られるスタイルに変化し、その後古墳がつくられなくなって吉見百穴のような横穴墓群が増えたのではないかということです。
しかも吉見百穴は第二次大戦中、一番下の穴は壊されて巨大なトンネルが掘られ、軍需工場として使用されました。
この吉見百穴、階段が上まで設置されており、ところどころで中腹の穴をのぞきながら山の上まで登ることができますが、この猿山のような(失礼!)山を我が家の小猿のようなムスメは喜んで登って行きました。
正月からこのようなところに行く人も珍しいですよね。それでも3〜4家族ぐらいが来てましたが、空いていて、のんびりした正月行楽を楽しめました。
ところで改めてパンフレットを見てびっくり。読み方は「よしみひゃくあな」なんですね。これまでずっと「よしみひゃっけつ」と読んでました。小学生の時に遠足で来たことがあるくらい、昔から馴染みのある場所なのに。
墓穴の中
軍需工場して使用されたトンネル
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