ツブヤキ#216
熊本で起こった大きな地震による被害の様子は、地震発生直後のような大きな扱いではなくなってきたものの、新聞ではまだ連日報じられています。
ネットを見ていると九州全体が大変なことになっているような印象を持たれているような感じにも見受けられますが、宮崎は高千穂など熊本・大分に近い所で多少の被害があったものの概ね大きな被害も無く、いつも通りの生活をしています。
しかし地震の影響で観光は大きな打撃を受けたようですね。地震で被害の出ていない他の地区は大丈夫ですよと言いたいところですが、徐々に減ってきているものの小さな余震がまだ少し見られますので、大丈夫だと思いますが念のために気をつけてお越し下さいとしか言えないところが歯がゆいところです。
ところで、行ってきました。熊本へ。
いろいろ調べてみましたが、募集中のボランティアは熊本県内の方のみという制限があるところが多かったので、他県からでも参加できるところを探し、GW過ぎてボランティアが減りボランティア急募という記事を見つけた熊本市にまずは行ってみました。
車でえびのから山を越えて球磨川沿いを下って北に向かいましたが、熊本市に近づくにつれ、道路のところどころに凸凹が増え、歩道沿いにがれきや不要品が積み上げられたり、屋根にブルーシートがかぶせられた家などがちらほら見られるようになりました。
それでも中心市街地は通勤する人たちが行き交い、車もバスも路面電車も動いていて、もう普通の生活に戻っているように見受けられました。そのため、ボランティアをやるようなところがあるのかな?とちょっと思いましたが、受付のある花畑広場脇の地下道に行きましたら、どこから来たのか?と思うほど多くの人たちが並んでいました。話しているのを聞くと、全国各地から皆さんいらっしゃっているようですね。
案件ごとに3〜5人くらいのグループになって作業に向かいます。私のグループは男性4人で、私の他は鹿児島と東京から来られた方でした。車で20分くらいのお宅に向かい、ちょっとした力仕事をしました。時間的にはそれほど時間はかからなかったのですが、力仕事だったので男性4人でよかったかもしれません。依頼された方は恐縮されてましたし、事前のスタッフの説明では頼みたくても頼みづらいと思っている人がいるとおっしゃっていましたが、ボランティアの方たちはお手伝いのために来ているので、困っていることはどんどん頼めるようになるいいですね。
作業は基本的にそれぞれ1日に1件と決められているようでなので、早々と終わってしまった人はその日はそれで終了となります。
私も早く終わってしまったので、熊本城の周りをぐるっと散歩することにしました。お城はあちこち崩落しているので入場はできません。
石垣は北東側の崩れが特に激しいようです。
天守閣の屋根は瓦が落ちて下地が露わになっていました。
南側の石垣は私が行った前日に崩れたとのこと。余震と雨で脆弱になったのかもしれません。
実は私は、熊本市は通り過ぎたことは何回かあっても降りたのは今回が初めて。
前々からいつか熊本に行ってみようとは思ってましたが、あの熊本城をこのような形で見ることになろうとは思ってもみませんでした。
しかし、地元の人たちにとっては、熊本の誇りである熊本城がこんな姿になるのを目にすることはとても悲しいことでしょう。時間はかかると思いますが、少しでも早く、再びもとの立派な姿に戻るのを願っています。
お城の周りの街並は道が細くて曲がりくねっており、なかなかいい雰囲気ですね。倒壊の恐れがある古い塀の前は黄色いテープが張られて近づかないよう警告してますが、気をつけて通れば街中散策も楽しめます。
水前寺公園(水前寺成趣園)も見てみたかったのですが、地震の影響で現在休園中とのこと。しかしホームページを見ると5/16から開園するようですね。
また時間を作って、ときどき熊本に来たいと思います。